東根温泉 共同浴場

山形県米沢から新庄までの国道なら13号、鉄道なら奥羽本線(山形新幹線)沿いには町型の温泉地が点在している。

これらの温泉地では観光と言うよりも生活に根付いた温泉という印象を受ける。

赤湯 ごくふつうの町の地域密着温泉

上山 こちらも町の温泉だが、お城があったり、一部地域には大きなホテルや旅館もあり少し観光地のイメージもある。

天童 大型の宿泊施設が多く、いちばん観光地寄りの温泉。公衆浴場も1つしかない。

東根 赤湯より素朴な町の温泉だが、宿泊施設はこちらの方が目につく。

 

 

東根温泉は現在正式にはさくらんぼ東根温泉というのでしょうか。 地図拡大

   

まずは足湯発見。飲泉所もあります。

 

足湯にいた地元のおばちゃんに話を聞く。

「ここの温泉はいいのよ、かけ流しって言うの?流れてるでしょ」

かけ流しという言葉は地元おばちゃんにも浸透しているようです。

 

共同浴場の場所を聞くと、新しくて豪華な所を教えてくれる。

「いえ、そういうのより昔からの共同浴場はないですか」と聞くと

「人の好みはそれぞれだからねえ」と不思議そうな顔をしながらも

いろいろ教えてくれた。

本当に親切なおばちゃんです。

   

足湯の近く、旅館あづまやの横に東根温泉湯元の碑がある

 

明治43年 温度40℃の源泉を掘り当てたとのこと


共同浴場は4カ所。 すべて駐車場付き  

巽の湯

外観は素っ気ない作りですが休憩所(有料)もあり、お風呂も広めの気持ちよい共同浴場。

  湯船の周りは腰かけられるようになっている
お湯はバンバン溢れまくってます 三大美人の湯との比較表が貼ってあった

源泉温度 50℃

ph7.6

蒸発残留物1407mg/kg

 

浴槽循環となっているが、それを感じさせない良いお湯でした。

 

300円

朝8:00〜夜7:30

月曜定休

 

 

 

   

   

オオタ湯

いちばん大きな共同浴場 センター系 広々としたロビー

オオタ湯主人によると

東根温泉には源泉はたくさん(19本?)あるが現在使われているのは6本のみとのこと。

オオタ湯は8年前に現在の位置に移転。それまでは温泉街(現在足湯の駐車場あたり)にあった。
温泉の色が巽の湯は茶色、オオタ湯は緑に見えるのは湯船の色に違いによるもの。
実際は無色透明で、オオタ湯の方は多少黄色味を帯びている。 成分は巽の湯は炭酸が入っているので多少の違いはあるようだ。

源泉温度67.5℃  ph8.0  蒸発残留物1151mg/kg

350円 

朝6:00〜夜10:00 定休なし

大広間・個室もある(有料)

   

   

石の湯

どう見てもふつうの民家 風呂屋といわれても一般家庭にしか見えない。倉敷の銭湯を思い出す。

家の中もやっぱりふつうの民家。親戚の家のお風呂に入るみたいな感じで風呂場に行く。

お風呂もまさに家庭の風呂。一度に入れるのは2人までの大きさ。名前の通り石造りの風呂。

一般家庭と違うのは男湯と女湯の2つ風呂があること。 脱衣所横にはちょっとした休憩用?の座敷もあった。


風呂は小さいけどお湯が最高。

源泉はオオタ湯と同じだが、とてもきれいな湯が完全にかけ流し状態。

源泉は湯船底部にある穴から流入。その近くは熱めで反対側はぬるめでちょうどよい湯かげん。

源泉だまりの中には湯の成分がたくさんついている。ちょっとさわるとひらひらと糸状の湯の華に。

 

個人的にはこの共同浴場がいちばん気に入った。

 

 

オオタ湯と同源泉

源泉温度67.5℃  ph8.0  蒸発残留物1151mg/kg

 

250円 朝8:00〜夜10:00 不定休

沖の湯で会ったじいさんが

「石の湯は休みの日ばかりでせっかく行っても入れないときが多い」と言っていたので今回入れたのはラッキーだったのかも。

 

 

   

   

沖の湯

一般民家のような、また旅館のような感じもする大きな建物。駐車場の看板がでかい。

一応玄関は家庭用と風呂屋用に分かれている 中は完全に一般民家

男女別の風呂、石の湯と同じぐらで小さいが改装したようでこぎれい。

風呂に入ると先客のおじいさんが、

「湯口の栓を外したまましばらく誰も入っていなみたいで熱くてとても入れたもんじゃない。

50℃ぐらいあったぞ。水を足してやっと今入れるようになったところだ。」とぼやいていた。
毎日ここに通って、頭と体をごしごし洗っているそうだ。
「医者には洗いすぎはかえって肌に悪いと言われてるんだけど、洗わないと寝付きが悪いんだよ。」とのこと

源泉温度62℃  ph7.9  蒸発残留物1327mg/kg

ここだけ温泉状態の表示が見あたらなかったが
加水、循環なしの完全掛け流しのはず→湯だまりの木の栓で湯船に入る湯の量を調整、栓をしないで放っておくと檄熱になる。

200円 朝8:00〜夜8:00 第一水曜

 

おまけ

白布温泉に行くといつも山法師という日本酒を買っていた。

六歌仙という会社の酒でとてもフルーティで気にいっているのだが、

その酒蔵が東根にあるので行ってみた。

温泉街から北に車で2〜3分。

 

事務所の人に聞くと山法師は決まったところにしか卸してないが、

確かに白布温泉には卸しているとのこと。

できたての山法師があるというのでそれを購入。

山法師 純米超辛口生原酒。

フルーティさは少なめでした。